ピザ窯づくり奮闘記①
こんにちは、インターンのロドリゲスです。
ピザ窯づくりの記録「ピザ窯づくり奮闘記」第一弾です。今回はピザ窯をつくることになった、きっかけをご紹介します。
ーことの始まりー
今年の5月中ごろでした。毎年高校3年生を対象に行っている「決起会」の企画会議でのことです。高校3年生に対し、夏期講習のリフレッシュとこれから受験モード突入というリスタートを位置付けた、気持ちの切り替えをする会が「決起会」です。例年、港のそばの船小屋を借りてBBQをするのですが、意外とBBQの準備に労力を使うことと、学習センターで実施できないことから、今年は別の何かをできないかと話し合うことになりました。
会議中、何をやりたいか、アイデア出しをしている時に出てきたのが「ピザパーティー」です。せっかくならピザ窯からつくっておいしいピザを食べようと提案したところ、「それおもしろい!やろう!」とまさかの反応。いきなりピザ窯をつくる”流れ”が。一旦、ピザパーティーをピザ窯づくりからやる場合のことを企画書としてまとめて、後日改めて決めることになりました。
ーまさかのスタートー
企画書を書き上げないといけません。今の私を突き動かすものは「おいしいピザを食べたい」という気持ちだけ。正直、本当にピザ窯をつくれるとは思っていませんでした。それでも、決起会をする上での大事な”仕事”なので、とりあえず企画書の文言を考えます。
なぜピザ窯が塾に必要なのか、ピザ窯があることで塾にどんないい影響をもたらすのか、ピザ窯づくりの目的を明確にすることから始めます。出てくる言葉は、「生徒との思い出づくり」、「ピザ窯で地域と交流できる開かれた学習センターづくり」とそれっぽいのですが、ありきたりで、気持ちが乗った言葉が出てきません。
ー必要ないから、必要ー
もやもやが解消されない6月。完全に梅雨のせいです。「おいしいピザを食べたい」この気持ちを揺るぎないものにするだけの、気持ちの乗った”目的”を探し求めている最中、学習センターのスタッフが全員集まって、今の塾のあり方を考える時間がありました。今年度から塾の授業の体制を変え、自立学習、夢ゼミともに変化が激しく、スタッフも消耗気味。一度立ち止まって、本当に今のあり方が学習センターに合っているのか、学習センターの目指すあり方とは何か2日かけて考える時間でした。
その2日間を経て感じたことがありました。完璧な答えなんて分かりっこない、ということです。
新年度、学習センターでは様々な変化がありました。そして私自身も変化があり、その中でどんどん消耗していました。どんな学習センターを目指すのか、本当に人それぞれの想いがあります。学習をひとつ例にしても、生徒にとって最適な学びは何か、それをどう塾で提供しサポートするか、生徒の数だけその答えがあり、そのたび最適が変わります。最適化された学びが大切なのはすごく分かるのですが、必要なことだけ学ぶのが正しいのか疑問に思います。まず必要な学びって何なのか。塾でできる必要な学びって?もう混乱状態です。ただ直感的に、変数が多すぎるからこそ、必要・必要でないをすぐに判断してしまうのは望ましくないなと感じました。
そしてふとピザ窯が脳裏をよぎります。「なぜピザ窯が塾に必要か」なんて考えても分かりっこなくないか?と。開き直りのように思われるかもしれませんが、私としては決心がついた瞬間でした。「必要ないから、必要」なんだ。このピザ窯が来年、5年後、いやいつかどこかで必要になるかもしれない。今だけで判断しない、この観点を大事にできる学習センターは、きっと生徒の最適な学びを粘り強くサポートできる、1人勝手に熱くそう確信したのでした。
ー動き出したプロジェクトー
その想いを企画書に乗せ、学習センター内でつくろうと決定しました。どんなピザ窯にしたいかイメージをスケッチし、あとは材料を集めて形にするだけ、、、
といきたいところでしたが、そんなスムーズには行かないのでした…。ピザ窯づくりの資金問題、そして煙の問題、これらを解決せねばつくる過程には進めないことが発覚したのでした。
ピザ窯づくり奮闘記②へ、つづく