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隠岐國学習センター通信 Blog

2016年3月の記事

1年間を振り返って(長期インターン・余島)

2016年3月20日をもって、一年間の長期インターンシップを終了いたしました。

この1年間は、高校生と一緒に成長していくことを心がけた1年となりました。また、地域の方々を始めとする、学習センターのスタッフや魅力化スタッフの方々には、ご支援いただき、1年間生徒と向き合うことができました。
受け入れてくださった、地域の方々を始め、学習センターのスタッフの方々や魅力化スタッフ、そして、島の生徒には感謝してもしきれません。
私は生徒に自立を求める中で、私にも自立が求められた1年間となりました。

自立とは海士町が大切にしている、自立、挑戦、交流の1つのキーワードです。

自立とは、どのような状態でしょうか?

そのためにはなにが必要でしょうか?

私は、

「自立とは依存していることに気づかずに、依存している状態」だと考えます。
そして、「自立するためには、依存先(=選択肢)を増やすこと」が必要だと考えます。
私はインターンシップの活動途中、
「この活動(仕事やタスク)は自分でできる」と思い、1人で抱え込みました。しかしながら、小さなミスを重ねてしまい、自分が背負える活動の許容範囲を越えてしまいました。そして、生徒と向き合う時間が減ってしまったときは本当に辛かったです。

し かしながら、スタッフの方は私を支えてくださいました。毎日「最近どう?」とお声かけいただきました。そして、教科指導を聞くならこの人!ICT関連につ いて聞くならこの人!授業設計ならこの人!社会人や部下としてのあり方を聞くならこの人!と交流を深めるうちにわかるようになりました。そこからスタッフ の方々に少しずつ頼ることができ、徐々に許容範囲を増やし、沢山の仕事に挑戦しつつ、生徒と向き合う時間を作ることができました。

学習センタースタッフの面々
学習センタースタッフの皆さん
最初は人を頼る存在でしたが、それでも、頼られる存在になると信じてくださったスタッフのおかげで、1年間のインターンシップを終えることができました。
私にとって自立とは依存です。
大学を1年間休学して、海士町に飛び込み、
島前地域から学んだことの1つです。

今年は、大学生に戻りますが、社会人として、自立するために、選択肢を増やしつつ、頼るべき存在になれるよう努めてまいります。

1年間、挑戦する機会を提供していただきありがとうございました。
これからも、よろしくお願いいたします。
見送られる余島
見送られる余島
余島

ふにおちる【腑に落ちる】

みなさん

学んでますか。

大人は仕事をします。

みなさんは学んでください。

学ぶ ということは

腑に落ちる ということかもしれません。

腑とは はらわた のことです。

わかりやすくいうと 内臓 です。

ここに 考え や 心 が宿ると考えられていました。

したがって 納得すること を 腑に落ちる というのです。

腑に落ちるのには時間がかかります。

そんなに急がなくてもいいのです。

一を聞いて十を知る

という諺(ことわざ)があります。

物事のはじめ部分だけを聞いて

すべてを理解する,ということです。

なかなかそんなことは出来ないと思います。

例えば「数」には

自然数(正の整数)

整数

有理数

無理数

複素数

などがあります。ややこしい。

まだ全部知らなくてよいです。

しかし 一を聞いて十を知る というのは

この初歩の初歩「自然数」を聞いて

複素数をふくめて数全体を理解する

ということです。

ほとんど無理だと思います。

普通は順番に学んでいくのです。

それでいいと思うのです。

小学校のときは

自然数(つまり1,2,3,4,5,…)

しか学んでいません。

中学校になって

整数(…,−3,−2,−1,0,1,2,3,…)

を知るわけです。

今までプラスの数しかないと思っていたので

プラス なんて言葉は知りませんでしたが,

マイナス を中学校で学んだからこそ

反対に プラス も知るわけです。

普通は

マイナスを聞いて,プラスを知る

− を聞いて,+ を知る のです。

それでいいのです。

一を聞いて,十を知る は難しいのです。

見た目はとても似てますが。

秋田の起業家・武田昌大さん講演会を開催しました(秋元)

秋田県大仙市出身スタッフの秋元です。

去る3月11日、秋田から僕の友人の武田昌大さんが来島しました。
起業家として、秋田の男前農家たちの米を販売する「トラ男」プロジェクトや、全国から村民を募集し第二のふるさとをつくる「シェアビレッジ」プロジェクトなど、様々な取り組みを通じて秋田の若手起業家のホープとしてメディアの注目を集めています。
そんな彼の講演会をこの隠岐國学習センターを会場に実施いたしました。

通塾生はもちろんのこと、一次産業関係者をはじめ地域の方もお誘いしたところ、当日は述べ50名以上にご参加いただき、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。

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秋田の一次産業や原風景の維持という課題を自分事として捉える問題意識。
現場に足しげく通い、地域の当事者と向きあい続ける行動力。
万人の共感を集めるための優れたアイデアと言葉のセンス。

見る人を楽しませる工夫が随所に施されたプレゼンテーションはとてもわかりやすく、講演後には高校生が出待ちをして武田さんを質問攻めに。
結局、講演後1時間以上にわたって農業のことや起業のこと、プレゼンテーションについてなど様々なことを武田さんから吸収していました。

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さらに講演の翌朝には、行事の都合で出席できなかった寮生を対象に「三燈」にてプレゼンテーション。贅沢な時間になりました。

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[※現在、武田さんはクラウドファウンディングに挑戦中です!ぜひ応援してください!:https://www.makuake.com/project/sharevillageproject2/]

 

秋元

おんがく【音楽】

みなさん

学んでますか。

大人は仕事をします。

みなさんは学んでください。

みなさんは学ぶことは好きですか。

僕は 勉強 は嫌いです。

しかし 学ぶこと は好きなのです。

やっていることは大して変わりないと思います。

勉強 も 学び も同じことをしていると思います。

しかし 勉強 という言葉の雰囲気が好きではないのです。

強いて,勉める(しいて,つとめる)。

なんだか苦行のようです。

ですから「楽しく勉強する」という言葉は矛盾していると思います。

楽しかったら,それは「強いてはいない」ことになります。

強制されないのならば,勉強ではありません。

それは 学び です。

学び は自ら積極的にやったほうがよいのです。

そのほうが楽しくなるはずです。

宿題も予習も復習も自ら積極的にやると楽しくなるのです。

やる気 は やりはじめないと 出ないのです。

なぜなら,脳の中でやる気を出させる部分「側坐核」は

何かを やりはじめない と活動しないからです。

はじめる → 側坐核が活動する → やる気がでる → やり続ける

というサイクルです。

自転車と同じです。

こぎ始め が一番ペダルが重いのです。

机の整理を始めたら,

無性に部屋全体を掃除したくなった。

そんな経験はありませんか。

それはまさに「側坐核」が働き出したせいなのです。

掃除の やる気 がわいてきたのです。

しかし試験勉強をしていても,

無性に部屋の掃除をしたくなることもあります。

しかも部屋の掃除をしていると,さらに

無性にマンガを全巻読破したくなることもあります。

あれをなんとかしたいものです。

閑話休題。

自ら積極的に,という話しでした。

積極的に とは すすんで ということです。

自らすすんで学ぶと 学習 が 楽習 になり,

数学 が 数楽 になるのです。

語学 が 語楽 になるのです。

音楽 は 音楽 になるのです。

…ちがいました。

「音楽」はもともと「音楽」でした。

音楽 の 楽 は,道具としての

楽器

を意味しているのです。

そこから 楽しい という意味に広がりました。

もともと 音楽 の 楽 は 楽器 という意味であり

楽しい という意味はありませんでした。

しかし音楽が 楽しいから 楽 が 楽しい

という意味に使われるようになったのです。

あとから意味がついてきたのですね。

頑張れば 数学 も 数楽 になりそうです。

自らすすんで学ぶと 数学 は 数楽 になりそうです。

すすんで学ばないと 数が苦 になりそうです。

高1夢ゼミ:島前地域のエネルギーの未来(佐藤)

こんにちは。
スタッフの佐藤です。

今、このブログを書くために使っているパソコンも、
夜、勉強するために必要な灯りも、
電気がないと成り立ちません。

学習センターのある海士町の電気は、
どこから来ているのでしょうか?

3月8日に実施した1年生向けの夢ゼミでは、
海士町役場 環境整備課の中根さんをゲストに迎え、
島前地域のエネルギーについて学びました。

エネルギー夢ゼミ

海士町の電気は、
おとなり西ノ島町にある黒木発電所から、
海底ケーブルを通して届けられています。
島内の再生可能エネルギーによる
電力の自給率は約1.42%と、
決して高くはないのが現状です。

しかし世界を見渡せば、
デンマークのサムス島のように、
再生可能エネルギーで電力を100%、
自給している地域もあるのです!

デンマークのサムス島の例を取り上げた絵本:「風の島へようこそ」(著)アラン・ドラモンド

4月からは電力自由化もはじまります。
平成32年まではこれまで通り、
本土と同じ電気料金で、
電気を使い続けることができますが、
その先はどうなるのでしょうか?
どう「したい」のでしょうか?

というわけで、
平成32年の学習センターまたは寮は、
だれが、どんな方法でつくった電気で、
どんな塾または暮らしにしたい?をテーマに、
グループワークを実施しました。

あああ
市民共同発電所や、
新しい太陽光発電の技術開発など、
社会の様々な取り組みに関する気付きがあり、
楽しいグループワークとなりました。
東日本大震災から5年、
高校生と共に前向きに、
身近なエネルギーの未来を考えることが、
復興へのささやかな一助になることを、
切に願ってやみません。

 

佐藤

学習センター6期生卒塾式(佐野)

去る2月28日、学習センターでは3年生の卒塾式を行いました。
まだ受験の結果待ちで勉強を続けている生徒も多くいますが、
島留学生の多くは3月1日の卒業式後すぐに島を離れてしまうため、
国公立大学前期日程の直後の時期に行っています。


卒塾式では、センター長の豊田から“卒塾証書”を
1人1人に手渡し、固く握手を交わしました。

センター長の豊田から卒塾証書を手渡される生徒
センター長の豊田から卒塾証書を手渡される生徒



生徒のコメント時間は1人2分。
AO・推薦入試での苦悶、スタッフとの関わり、夢ゼミでの学び、
受験生としての生活、精神的な成長、今だから涙を流しながら言える感謝…。
どの生徒も自分の気持ちを自分の言葉で伝えられる・伝えようとすることが、
この学年の最大の特長であったなと、最後に確信しました。

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結局、生徒コメント時間は予定を大幅に延長しましたが、
1人1人の想いがきちんと共有される場になりました。


全員で輪になって「ふるさと」を歌い上げ、閉会しました。

円になって「ふるさと」を大合唱!
円になって「ふるさと」を大合唱!


皆さんの前途がたとえ荒波であっても、たくましく進んで欲しいと思います。

 

佐野

学年末試験対策中!その2(中山)

長かった受験もゴールまでもう少しです。残りの時間も頑張ってほしいです。

さて,1,2年生も今週は,学年末テスト。それぞれが今年度の集大成を迎えるため,しっかりと学んでくれていました。

この時期は,様々な質問が生徒たちから寄せられます。普段は,英語の授業,数学の授業とある程度は区切られていますが,この期間は,生徒それぞれが学ばなければならない教科を学び,不明な点,疑問に思う点をスタッフに相談するという学習形態をとっているのです。

私たちもそれらの相談に一つずつ答えていきますが,身体は一つ。私たちスタッフだけでは対応しきれないことも出てきます。

そこで,このテスト期間には,学習センターOB・OGのみなさんの力を借りることにしています。

大学生になった先輩が生徒たちを教えてくれます。先輩の中には,卒業して3年になる先輩もいたりして,高校生活中は全く接点がない人たちもいますが,優しく,そして分かりやすく生徒たちに指導してくれます。
インターネットを介して自宅から遠隔で指導をしてくれる先輩,実際に学習センターにきて指導をしてくれる先輩,とても頼もしい先輩ばかりです。

丁寧に教えてくれる卒業生
丁寧に教えてくれる卒業生

そして,今回は,高校3年生ですでに大学進学が決まった先輩たちも指導を手伝ってくれました。昨年4月のときには想像もできませんでしたが,後輩の相談に乗る姿を見ると,本当に素晴らしい先輩たちに成長したなぁと感慨深いものがあります。

進路を決めた高3生も力を貸してくれました
進路を決めた高3生も力を貸してくれました

今,学習センターで学んでいる生徒の中からも,いつか先輩たちのようにこの「学びや」で教えてくれる日が来るといいなと思っています。

 

中山

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