ピザ窯奮闘記④
ピザ窯づくり第4弾。前回までの作業で、ピザ窯の土台ができました。
ピザ窯のシンボルであるドーム部分をつくり、完成を目指します。
ドームづくりの作業は、①ドームの入り口のアーチをつくる、②ドームの型となる土を盛る、③耐火セメントでドームをつくる、この3つを順番に行います。
アーチづくりですが、耐火レンズを4等分し、それを事前につくった木枠に乗せ、その間を耐火モルタルで埋めていく、という作業です。
↑ アーチの木枠。この上にレンガをのせる。
木枠を外してもレンガが崩れてこないように、確実にレンガとレンガをモルタルで埋めていきます。
ただ間を埋めるだけではモルタルの粒子が荒く、完全には埋まりません。ある程度モルタルを隙間に入れた後、水を上からけることで、細かい粒子が奥まで届くよう工夫をしました。
1日置き、恐る恐る木枠を外すと見事にアーチが完成しました。がしかし、アーチと焼床をつなぐモルタルがうまく接着しておらず、その部分だけ改めてモルタルを塗り接着させました。これでアーチが完成です。
続いてドームを形づける型の作成です。
焼床の上に竹や木などの軽い材で高さを作り、その上に土を乗せます。土をどう盛るかで、ドーム内の形が決まります。
ドーム内の形が空気の流れを決定づけるため、この作業がおいしいピザが焼けるかどうかを左右します。
土を盛っては遠くから形を眺め、修正をかけていきます。納得いく形にしたところで、上から新聞紙を被せ型作りの完了です。
さあ、残すはモルタルを塗る作業です。耐火モルタルを3㎝厚で均等に塗ります。
モルタルを乗せては左官ごてで伸ばし厚みを揃えます。型作りと同様に、定期的に遠目から眺め、形を整えていきます。
最終的には表面が凸凹にならないよう、水で濡らしたスポンジで均しました。
そしてついに完成しました!
土を除きドーム内をきれいにすればピザが焼けます。
土をきれいに洗い流しましたが、新聞紙がまだ残っています。
ドームのモルタルの水分を飛ばしつつ、この新聞紙を焼き払います。
灰をどかし、また焼床をきれいにします。これにてピザ窯をつくる過程が終了しました。
製作期間でいうと2週間ほどでしたが、初めての体験とこれまでの知識が結びつく瞬間が多々あり、ピザ窯づくりの面白さは無限大であるなと感じました。
約束の3年生決起会があと数日後に控える8月の下旬。本番前に一度試しにピザを作らねばなりません。
次回の奮闘記では、その試運転の様子、そして決起会の様子をお届けします。
ピザ窯づくり奮闘記⑤へ、つづく。