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隠岐國学習センター通信 Blog

2019年9月の記事

ピザ窯づくり奮闘記②

こんにちは、インターンのロドリゲスです。

 ピザ窯づくりの記録「ピザ窯づくり奮闘記」第2弾です。材料収集、資金繰り、そして最後にはっと気づかされた近隣の方々との付き合い方、つくり始めるまでが盛りだくさんのピザ窯プロジェクト。その一部始終をどうぞ。

 

 ーないものはない、ならどうする?ー

 動き出したピザ窯づくりプロジェクト。当然ながら、ピザ窯をつくったことはありませんから、1から調べ、どのような形のピザ窯だといいのか情報を収集しました。その情報をもとに理想のピザ窯をスケッチします。

 

 できるだけ材料を少なく抑えて、それでもおいしく焼ける窯はつくれないか。島にホームセンターはないので、必要な物は島外から取り寄せなければなりません。窯づくりで使うレンガ類はひとつひとつが重いため、輸送費もその分高くなってしまいます。限られた条件の中でいかに効率のいい窯をつくれるか、やったことのない製図(もどき)をして必要な材料と費用を算出しました。

 

レンガ約30個、コンクリートブロック20個、セメントや砂など20袋近く、それに必要な道具も合わせると、予算が10万円近くかかります。頭を抱えました。とても決起会だけで賄える金額ではありません。悩んだ末、でてきた方法がpolcaを利用して資金を集めることでした。

 

 

 ーはじめてのpolca、果たして受け入れられるのかー

 フレンドファンディングと呼ばれるpolca。クラウドファンディングに比べ、気軽に始められ気軽に支援できると話題で、私自身、以前から注目していました。気軽にといいますが、このピザ窯のプロジェクト、懸ける想いは軽くないので、お金がこれで集まらなかったら相当なショックを受けます。その不安と闘いながら、企画を投稿しました。

 

 1か月後、企画の終了時に集まったお金は、目標の倍近く。安堵感が少しで、使命感がほとんどを占めていました。支援していただいた方に、ピザ窯への私の想いがどう実現されていくのか、見届けてほしい、そのためまずはずっと使い続けられる窯をつくらねばと思い、つくる作業に取り掛かります。

 

 

 ー忘れちゃいけない、煙の行方ー

 材料購入のめぼしも付き、次なるはどこに窯をつくるかです。学習センター内のどこにあると、このピザ窯が活きるのか、スタッフ同士協議しました。そこで学習センターの裏、駐輪場の奥がいいのではないかと話が進みました。

学習センターは公立塾のため土地を管理する役場に、その旨を確認します。すると返ってきた答えは、「つくるのはいいが、煙が心配だ。」とのこと。煙のことはすっかり抜けていました。「地域に開かれた学習センター」を実現するためのピザ窯なのに、ピザ窯から出る煙で近隣の方々に迷惑をかけるようでは、元も子もありません。

改めて、煙が拡散しにくい場所、煙の出にくい構造、そして煙を出さない火のつけ方など、つくる過程から動かす過程まですべてににおいて、煙への配慮が必要であることに気づかされました。

 

 後日、学習センターの近隣のお宅にピザ窯をつくろうとしている旨を伝えにあいさつに行き、煙には細心の注意を払うことをお伝えしました。近隣の方々にもご理解をいただきながら、少しずつ、でも確実に、ピザ窯づくりが進んで行きます。

 

 

     ーついに、ピザ窯づくりへー

 2ヶ月近いピザ窯づくりの準備が終わり、タイミングもよく材料も届きました。さあ、ついに作り始める時がきました。

 

 ピザ窯づくり奮闘記③へ、つづく。

ピザ窯づくり奮闘記①

こんにちは、インターンのロドリゲスです。

 ピザ窯づくりの記録「ピザ窯づくり奮闘記」第一弾です。今回はピザ窯をつくることになった、きっかけをご紹介します。

 

 ーことの始まりー

 今年の5月中ごろでした。毎年高校3年生を対象に行っている「決起会」の企画会議でのことです。高校3年生に対し、夏期講習のリフレッシュとこれから受験モード突入というリスタートを位置付けた、気持ちの切り替えをする会が「決起会」です。例年、港のそばの船小屋を借りてBBQをするのですが、意外とBBQの準備に労力を使うことと、学習センターで実施できないことから、今年は別の何かをできないかと話し合うことになりました。

 会議中、何をやりたいか、アイデア出しをしている時に出てきたのが「ピザパーティー」です。せっかくならピザ窯からつくっておいしいピザを食べようと提案したところ、「それおもしろい!やろう!」とまさかの反応。いきなりピザ窯をつくる”流れ”が。一旦、ピザパーティーをピザ窯づくりからやる場合のことを企画書としてまとめて、後日改めて決めることになりました。

 

 

 ーまさかのスタートー

 企画書を書き上げないといけません。今の私を突き動かすものは「おいしいピザを食べたい」という気持ちだけ。正直、本当にピザ窯をつくれるとは思っていませんでした。それでも、決起会をする上での大事な”仕事”なので、とりあえず企画書の文言を考えます。

 なぜピザ窯が塾に必要なのか、ピザ窯があることで塾にどんないい影響をもたらすのか、ピザ窯づくりの目的を明確にすることから始めます。出てくる言葉は、「生徒との思い出づくり」、「ピザ窯で地域と交流できる開かれた学習センターづくり」とそれっぽいのですが、ありきたりで、気持ちが乗った言葉が出てきません。

 

 

 ー必要ないから、必要ー

 もやもやが解消されない6月。完全に梅雨のせいです。「おいしいピザを食べたい」この気持ちを揺るぎないものにするだけの、気持ちの乗った”目的”を探し求めている最中、学習センターのスタッフが全員集まって、今の塾のあり方を考える時間がありました。今年度から塾の授業の体制を変え、自立学習、夢ゼミともに変化が激しく、スタッフも消耗気味。一度立ち止まって、本当に今のあり方が学習センターに合っているのか、学習センターの目指すあり方とは何か2日かけて考える時間でした。

 その2日間を経て感じたことがありました。完璧な答えなんて分かりっこない、ということです。

 新年度、学習センターでは様々な変化がありました。そして私自身も変化があり、その中でどんどん消耗していました。どんな学習センターを目指すのか、本当に人それぞれの想いがあります。学習をひとつ例にしても、生徒にとって最適な学びは何か、それをどう塾で提供しサポートするか、生徒の数だけその答えがあり、そのたび最適が変わります。最適化された学びが大切なのはすごく分かるのですが、必要なことだけ学ぶのが正しいのか疑問に思います。まず必要な学びって何なのか。塾でできる必要な学びって?もう混乱状態です。ただ直感的に、変数が多すぎるからこそ、必要・必要でないをすぐに判断してしまうのは望ましくないなと感じました。

 

 そしてふとピザ窯が脳裏をよぎります。「なぜピザ窯が塾に必要か」なんて考えても分かりっこなくないか?と。開き直りのように思われるかもしれませんが、私としては決心がついた瞬間でした。「必要ないから、必要」なんだ。このピザ窯が来年、5年後、いやいつかどこかで必要になるかもしれない。今だけで判断しない、この観点を大事にできる学習センターは、きっと生徒の最適な学びを粘り強くサポートできる、1人勝手に熱くそう確信したのでした。

 

 

 ー動き出したプロジェクトー

 その想いを企画書に乗せ、学習センター内でつくろうと決定しました。どんなピザ窯にしたいかイメージをスケッチし、あとは材料を集めて形にするだけ、、、

 といきたいところでしたが、そんなスムーズには行かないのでした…。ピザ窯づくりの資金問題、そして煙の問題、これらを解決せねばつくる過程には進めないことが発覚したのでした。

 

ピザ窯づくり奮闘記②へ、つづく

\おそうじイベント開催しました/

こんにちは。学習センター教務スタッフの倉恒です。

3連休の初日、9/14(土)に土間でイベントを開催しました!

アクリルたわしとはたきをみんなで手づくりし、いつもより念入りに大掃除!

予想以上にアクリルたわしづくりに時間がかかりましたが、みんなでゆっくりお話ができて、とても良い時間でした♪

 

今回イベントを行ったのは、学習センターに入ってすぐの「土間」というスペースです。

ここはフリースペースで、どなたでもお使いいただけるのですが、「少し入りづらいなぁ~」という話をよく伺います。塾ですので生徒以外は入りづらくて当然ですよね。

でも、もしもここがちょうど汽水域のように、地域と高校がすっかりと混ざり合う場所であったら、もっともっとおもしろい学びの瞬間に出会えるのでは…

そんな思いから、この下半期、少しでも土間を入りやすいスペースにするために、イベントや講座、図書館本のテーマ展示などを行っていきたいと思っています!

イベントでなくても、お友だちとゆっくりお茶したいとき、集中して作業がしたいときなど、ご自由に土間をお使いください!イベントを開催したい!というご相談もお受けいたします!

 

学習センターにピザ窯ができました!

こんにちは、早稲田大学社会科学部を休学しています、大学生インターンのロドリゲスです。超長期インターンとして2年目の今年も隠岐國学習センターで働いています。

 

 久しくこの学習センターブログの更新がされておりませんでした。現在の学習センターがどのような様子なのか、スタッフ目線で少しずつ発信していきたいと思います。

 

 さて、タイトル通り、この夏学習センターにピザ窯をつくりました。かなり本格的なピザ窯で、ドームの中で焼きあがるピザはお店で見たことのあるピザそのもの。

 

 

 まさか本格的ピザを塾で食べられるとは、つくった私自身夢にも思っていませんでした。ピザ窯づくりにご協力いただいたみなさんに、この場を借りて感謝を申し上げるとともに、これを持ってひとまずのピザ窯完成報告といたします。

 

 そして、ピザ窯をつくり、完成させるまでの過程を、当ブログを利用し数回に分け「ピザ窯づくり奮闘記」と題し公開しようと思います。なぜピザ窯を学習センターにつくったのか、そもそもの始まりから、実際につくる様子まで、詳しく記録します。ぜひご覧ください。

 

 最後になりますが、このピザ窯づくりは、つくって終わりの企画にはしたくないです。ピザ窯という塾にとってある種の「異質」をどう包み込み、そこからどう「学び」に変えていくか、向き合い続けてほしい、そう願いをこめてつくりました。

 

 「ここにピザ窯があります。これを使ってあなたとあなたの周りの人を笑顔にするために、あなたは何をしますか?」

 

 私なりの、向き合い続けるための問いです。この問いが全てではなく、関わる人の数だけ問いがあります。そして、問いに答えるのは私であり、塾のスタッフであり、ピザ窯を使うみなさんであると思っています。

 

 おいしく悩めるピザ、一緒に探し求めませんか?

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