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隠岐國学習センター通信 Blog

2017年7月の記事

門組クラス開講しています!(長谷川)

こんにちは。
指導スタッフの長谷川です。

島前地域にも夏がやってきました。
今回は、私が担当する3年生門組※についてお話します。

門組は、進路に向けて自身に必要な学びをそれぞれ行ってもらうとともに、授業にいろいろな大人に参加してもらいたいと思っています。
その第一弾として、先日の授業では学習センターの総務のスタッフの石田さんに参加していただき、お話をしてもらいました。

お話を聞く生徒たち

身近な大人がどういう人生を送ってきたのか、どのような経験をしてきたのかを知ることによって、生徒たちも自身の将来のイメージが湧き、それにより更に学びへの意欲が深まると考えています。
また生徒からは、相談できる大人も増やすこともできたと言う声も聞こえてきました。

高校の終業式の当日から、学習センターでは夏期講習もはじまりました。

はじまる前に、各生徒が目的・目標を明確にし、やることを洗い出し、それをほぼ日手帳に予定として書き込むことをして、夏を自分の目的達成のために十二分に活用するための準備をしました。

この準備が結構大変で、目的・目標を明確にしなければ、やるべきことを洗い出すことができません。また、やるべきことも、すぐに具体的な行動が移れるようにやるべき内容を細かく分解していかないといけません。さらに、いつ何をやるかを予定に入れるには、他の予定との兼ね合いも考えないといけないなど、実はたくさんの準備が必要です。

 

これは私たち大人にとっても大事なことで、将来のためにも、ぜひ身に付けてもらいたい習慣だと考えており、私たちも支援しながらしっかりと生徒自身で作成してもらうようにしています。

目的・目標シート、やることリスト

夏はまだまだ長いですが、私も、生徒に寄り添いながら、みんなでがんばっていきたいと思います。

※補足

門組は、主に専門学校への進学、また、就職を目指す生徒たちのためのクラスです。
週に2回(月・土)の授業を行っており、生徒10名に対し1~3名のスタッフが常駐しています。

普段の門組の様子

普段は、自立学習を通して、学校課題や定期試験の学習をしたり、進路についてスタッフの力を借りながら文章にしたり言葉にする作業を行っています。

長谷川

「ABD(Active book dialog)世界史学習会」を開催しました!(インターン寒川)

こんにちは。インターンの寒川です。
梅雨の季節ですが、島前ではほとんど雨が降らず、なんだか変な気分です。

学習センターでは平日のみならず、休日にも様々なイベントが催されています。
ABDとはActive book dialogの略で、テキストを参加者で分担して読み、
紙に要約して、全体に発表・共有し、
内容について議論する全く新しい読書法です。

これまでは、試験的に学習センターのスタッフ同士でビジネス書を用いて実施していたのですが、
今回は生徒を対象に学習を深めるためのツールとしてABDを実践しました。

イベントには世界史を履修している高校3年生7名と高校2年生2名が参加し、
中経出版の「タテで覚える世界史B」という参考書を用いて、学びを深めました。
この参考書には、高校の世界史で習うほとんどの内容が網羅されているので、
上手くいけば「たったの3時間で世界史の流れ全てを網羅」できることになります!!

この一見すると無謀とも思える挑戦に高校生9人が挑みました。

まずは、テキストを分割し、担当を割り振ります。

テキストを手にした生徒たちは「アメリカ」「東南アジア」「中国」「ドイツ・フランス」など、
それぞれの担当地域の歴史を紐解いていきます。

習ったことがない内容や以前習ったけどすっかり忘れてしまった内容に苦戦しながらも、
黙々と読み進め、与えられたA4用紙に内容をまとめていきます。
限られた時間の中で、テキストを読み、要約を完成させるために、
頭をフル回転させ、己の限界に挑戦している生徒たちの姿がとても印象的でした。

必死に要約する生徒たち

次に、それぞれが担当した内容を要約の紙を用いながら、
全体に共有しました。
リレープレゼン形式で一人一人ができるだけみんなにわかりやすいように、
伝わりやすいように工夫を凝らした発表を見せてくれました。

私たちインターンは、「あれだけ複雑な歴史の流れをこれだけシンプルにまとめてくるのか!!」と
高校生のポテンシャルに終始、脱帽していました。

自分が担当した箇所を発表していきます

最後に、全員分のまとめの紙を机に並べ、それを眺めながら対話の時間を設けました。

皆がまとめたものを並べて観賞

こちら側が何も言わなくても、
「この国とこの国が当時対立していたのか」
「この出来事がこっちの国のこの出来事につながっているんだね」
「世界が戦争をしている時、この国は国内が揉めていたんだー」
といった、世界史の流れや各国同士の歴史の繋がりへの理解を深めるような会話がいたるところで発生していました。

ダイアログを通して、個々人の学びを全体に集約させることにより、
一人では得られないような、より大きな学びを一人一人の生徒が手にしているように見えました。

 

気が付いたこと、思ったことをシェアしていきます

今回の企画を通して、生徒全員がテキストの内容を理解し、
世界史の流れを押さえることができたとは言い切れません。
しかし、そのきっかけとなる糸口は一人一人が掴めたのかなと感じています。

一人でやる勉強ももちろん大切ですが、今回のように仲間同士で学習をすることで、
学びの効率化・最大化を実現することができるかもしれません。
これからは、私たちがいなくても、
生徒が主体的にABDを活用した学習に取り組んでいってくれるのではないでしょうか。

今後も様々な機会を通して、生徒たちにとって武器となる学びのツールを、
共に試行錯誤しながら渡していければなと思います。
寒川

定期テストの季節がやってきました(澤)

今年も夏がやってきました。

夏休みが間近にせまったこの時期、全国の高校生たちにとって避けてとおれないビッグイベントの一つといえば、そう、定期テストです。

島前高校生たちももちろん同じです。高2生、高3生にとってはもはや定番の、高1生にとっては2回目の定期テストが、やってきました。学習センターでは、島前高校のテストが始まる1週間前から、通常とはことなる特別シフトを組み、生徒たちのテスト対策を応援しています。

高校が終わった放課後の時間から夜10時まで、土日を含め、生徒たちがテスト対策に集中できる環境をスタッフ総出で整えています。

質問をする生徒

とはいえ、個性あふれる生徒たちが集まっている以上、学びのスタイルも十人十色です。

一人で集中して勉強したい生徒もいれば、スタッフに相談したり質問したりしながら実力をつけたい生徒もいます。生徒同士で教えあい学びあいながら対策したい生徒もいますし、映像授業で理解を深めたい生徒もいます。

集中して勉強している生徒たち

 

学びあう生徒たち

こうした生徒たちの声に耳を傾け、学びの環境を整えるのも、わたしたちスタッフの大切な役割です。

限られた空間、限られたスタッフではありますが、「ないものはない」と鼓舞しながら、生徒たちの成績がきちんと上がり、彼らの学びのスタイルにも合致した学習環境づくりを、試行錯誤しながら作っています。

遠隔で指導を受ける生徒たち

 

学びの環境を整えながらいつも思うのは、そのプロセスそのものが学びだということです。そして、そのプロセスに、もっと生徒たちも加わってほしいし、そうすればさらにいい学び舎になるだろうとも思うのです。

実はこうした動きは、ちょっとずつですがすでに始まっています。主体的に、能動的に学びたいという意欲をもった生徒たちが、じぶんたちの学び舎はじぶんたちで作るんだと、活動をはじめているのです。こうした実験がどんなかたちで実を結ぶのか。いまからとても楽しみです。

 

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