隠岐國学習センター ホーム

隠岐國学習センター通信 Blog

特別夢ゼミ開催!テーマはIT漁業!(インターン今井)

こんにちは。インターンの今井です。

早いもので2016年もあと少し。そういえば、今年の漢字は「金」だったそうで…。皆さんにとって、今年の漢字は何ですか?私の今年の漢字は「挑」です。おかげさまでいろんなことに「挑」戦できた1年でした。ありがたい話です。皆さんも2016年を振り返ってみてはいかがでしょうか?

さてさて、12/16(金)に、公立はこだて未来大学の和田雅昭教授と長崎健准教授をお招きして特別夢ゼミ講座を実施いたしました。

テーマはズバリ、「マリンIT」。
和田先生いわく、マリンITとは、海の環境や資源の「見える化」のためにIT技術を活用したものとのこと。

この「見える化」という言葉。マリンITにおけるキーワードです。

和田先生がマリンITに取り組むようになったきっかけは、地球温暖化により海の環境が急激に変化している現在において、よりいっそう計画的・安定的かつ持続可能な漁の必要性を感じたからでした。

和田先生
和田先生のお話

現在は、最新のIT技術を駆使し、「うみのアメダス」を用いた海洋環境の見える化、「うみのレントゲン」を用いた水産資源の見える化を日本全国で推進されています。

「うみのアメダス」とは、日本の海にユビキタスブイと呼ばれる小型安価な水温観測ブイを設置することによって、日本中の気象状況を見える化しているアメダスのように、海洋環境の「見える化」を進める施策のことです。「うみのレントゲン」とは、漁師さんの航跡や漁獲量などをデータ化し、水産資源の「見える化」を進める施策のことです。これらにより、よりいっそう計画的・安定的かつ持続可能な漁が実現可能になると和田先生はおっしゃっていました。

そんな素晴らしい取り組みをなされている和田先生ですが、気をつけていらっしゃることのひとつに、「そのデータを使いたい人に見やすく、わかりやすく」ということがあります。漁師さんの大半が70代以上の高齢者である地域も多いらしく、その人にとって見やすいデザインを追求するのもマリンITを推進する上での大切な要素の一つだそうです。

 

さて、お次は長崎先生のお話。

長崎先生は画像工学のプロフェッショナルであり、マリンITのキーワードである「見える化」に大貢献されているお方です。小型の高性能カメラ(アクションカム)を駆使して水中撮影をし、実際に魚はどうやって仕掛けにかかるのかを「見える化」して分析することを主なお仕事とされています。例えば、タコ漁を水中撮影し、どうやってタコが仕掛けにかかるかの一部始終を撮影しその後分析をするといった感じです。実際にタコ漁の映像を見せていただいた時、生徒が食い入るように映像を見ていたことがとても印象的でした。

珍しい映像ですから、私も食い入ってました。(笑)

今まで水中で起きていて全く見えなかったことが技術の進歩で見えるようになる。これが海の「見える化」か!と鳥肌が立ちました。

長崎先生のお話
長崎先生のお話

地球温暖化による海洋環境の急激な変化のため、水産資源の増減が激しくなった漁業を「見える化」(データ化、数値化)し、情報を収集。その情報をユーザー(漁師さん)に見えやすい形で提供することによって、よりいっそう計画的・安定的かつ持続可能な漁が可能になる。これがマリンIT。かっこいいですね。
講演後、生徒が先生方にこれでもかというくらいに質問を投げかけていました。
生徒にとっても非常に有意義な時間であったことは間違いなしです!

生徒からの質問攻めに遭う先生方
生徒からの質問攻めに遭う先生方

また今回、和田先生と長崎先生はマリンITを海士町に導入するために来島されました。

岩牡蠣の養殖場にユビキタスブイを設置後に、隠岐國学習センターに来ていただいた次第です。

これで、より多くの人々に海士町ブランドの「いわがき春香」をお届けできることでしょう。海士町×マリンITの今後に期待です!
和田先生、長崎先生、貴重なお話ありがとうございました!!

 

今井

コメントを残す

※HTMLタグは使えません

PageTop

隠岐國学習センターへのお問い合わせ Contact

隠岐國学習センターへは
下記のお電話番号かお問い合わせフォームから
お問い合わせください。