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「本気のデザイン塾」を開催しました!(伊木)

こんにちは。スタッフの伊木です。
寒さも増してきて、学習センターでは毎日薪ストーブが焚かれるようになりました。

12月10日(土)に、「本気のデザイン塾」を実施しました。講師として、京都造形芸術大学の吉田大作さんと酒井洋輔先生にお越し頂きました。
10月中旬に遠隔で行った授業の第2弾です。
前回参加した生徒たちはこの日を楽しみにしていました。

まずは、「デザインとは何か」のお話。
酒井先生の今までされてきたお仕事の紹介を通じて、
デザインとは、「絵を描くこと」ではなく、「人の気持ちを動かすこと」であること、
見た目の印象を作ることというイメージを持たれがちだが、そうではなくクライアントが本当は何をしたいのかを掘り当てていく仕事だということのお話がありました。
「デザイン」は「絵がうまくないとできない」というイメージを持っていた生徒は驚いた様子です。

授業の様子
授業の様子

次に、「人に伝える」ことの体感のワーク。
「自分の好きな食べもの」を一切言葉を使わずに、ジェスチャーのみで伝えることに挑戦。

「好きな食べ物」を言葉を使わずに伝えてみよう!
「好きな食べ物」を言葉を使わずに伝えてみよう!

伝わったグループもあれば、伝わらないグループも。
同じ情報を発信しても、伝わる人と伝わらない人がいて、受け手によって大きく変わることが分りました。
今回の講座の宿題は、「島前らしいと感じるもの」を持ってくることでした。
グループで共有した後全体に発表しましたが、酒井先生から厳しいコメントが。
「これって、ここにしかないの?」
「他のところにも同じものがあるんじゃない?」
「ここにしかない”らしさ”って何なの?」
生徒たちは戸惑いつつも、改めて島前にしかない”島前らしさ”を考え直すことにしました。
先生達からは、「自分たちの近くにある、すごく身近なものを見つめ直してみて」というアドバイス。

島前にしかない…らしさとは何だろう?
島前にしかない…らしさとは何だろう?

どのグループも頭を悩ませています…。

 

最後に改めて発表。
釣り具が売られているガソリンスタンド、あまマーレ、隠岐汽船の本土行きのチケットなど様々なアイディアが。
最初よりも、ここにしかない”島前らしさ”に近づけたようです。
吉田さん・酒井先生からは、そういった自分たちのらしさを考え続けるプロセスが大切だということを講評いただきました。
アイディアは、既存の情報の組み合わせ。他の人が持っていない情報を持っていると新しいものが生まれる。
逆に、他の人と同じ情報媒体しか持っていないと皆と同じになって、新しい気付きが生まれづらい。
だからこそ、この地域でしか味わえないことや出会えないことを考え、経験することが自分が他の人が持っていない情報を持つことに繋がる。
そして、皆と違えば違うほど求められる、とも。

 

生徒たちからは、こんな感想が出ました。
「”~らしさ”って考えるのは難しいと思いました。」
「きっと自分にしかない「自分らしさ」があります。それを3年しかない島での生活で見つけようと思います。」
「デザインというものは、センスとか絵のうまさとかだと思ってたけど、気付きや経験や、お客さんの気持ちで出来ているということを初めて気付きました。」
「将来来まちづくりをしたいと考えているから”まちらしさ”が何なのかを考えないとなぁと思った。」

“デザイン”に対するイメージがガラっと変わったようです。
私自身も、「島前らしさ」や「学習センターらしさ」を考え続けていきたいと思います。
吉田さん、酒井先生、貴重な授業をしていただき本当にありがとうございました!!

追伸:
「サインを貰えば夢が叶う」という噂の吉田さんにサインを最後にちゃっかり頂く生徒たちでした。

吉田さんにサインを頂こう!
吉田さんにサインを頂こう!

伊木

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