つながる学びや~遠隔交流会~(中山)
高3担当の中山です。海士町も秋が深まってきました。
高3生たちも,受験に向け,残りわずかの時間を精一杯頑張っています。
さて,今日は,去る11月11日に三燈(男子寮)で開催された遠隔交流会について書こうと思います。
この遠隔交流会は,本年7月より宮崎県立飯野高校の生徒と遠隔授業のシステムを活用して交流し,お互いの学びを深めるプログラムです。これまでは,各校の生徒が自分の学びを発表したり,数学の授業を一緒に受けたりと多岐に渡る授業が展開されてきました。
今回は,早いもので6回目。しかも,これまでと少し趣向を変え,普段,海士町側から授業をしている当センター長の豊田が飯野高校へ伺い,飯野高校の生徒と共に授業を行いました。また,飯野高校の梅北先生には海士町へお越しいただき,島前高校の生徒とともに授業をしていただきました。
「地域の担い手とは?」
というテーマで行われた今回の授業。島前高校の1年生と3年生,そして飯野高校の2年生がそれぞれ自分たちの言葉で意見交換をしてくれました。
周りの大人が「なるほど」と唸るような意見も非常に多くありました。また,両校の生徒とも,直線距離で600kmもの物理的な距離を超えて意見交換をしながら,他地域の同年代の高校生が何を考え,何を想っているのかが分かったことは,それぞれにとって大きな刺激になったようです。
島前高の生徒たちを見ると,1年生の3人はしっかり自分の言葉で意見を出してくれていました。3年生は,意見を出しながらも,それだけではなく先輩として後輩たちをサポートしてくれていました。それもまた彼らにとって良い学びの時間となったのではないかと思います。
また,飯野高校の生徒も自分の言葉で話をする挑戦をしてくれたようで,飯野高校の先生方が,普段とは違う生徒たちを垣間見ることができたとおっしゃっていました。
このような学びを得ること,そして,生徒の普段見れない一面が表れるのは,この遠隔交流会ならなのかもしれません。
実は,私個人としてこの飯野高校との遠隔授業には大きな思い入れがあります。小学校の高学年の頃,両親の仕事の関係で宮崎県えびの市(飯野高校の所在地)に引っ越しました。初めての引っ越しであり,初めての転校だったのでかなり不安だったのですが,同級生や先生,地域の人が優しくしてくださり,本当に楽しい小学校生活でした。中学校になり,宮崎市の中学校に行ったので,生活していたのは実質2年程度でしたが,今でもえびの市は忘れられない大好きな場所の1つです。えびの市と隠岐島前地域,大好きな2つの場所が「つながる」機会ということで本当に嬉しく思っています。
こういう機会を作っていただいたすべての方に感謝します。
そして,まだ,この交流会は年度内に数回予定されています。この機会を通して,更に生徒たちが成長できる場を学習センターとして更に作っていきたいと考えています。
中山