近頃の1年生夢ゼミ(佐藤)
こんにちは。スタッフの佐藤です。
今年の1年生の夢ゼミは「プロジェクト ダース」と題しまして、
全員で1年間かけて雑誌をつくるというプロジェクトに取り組んでいます。
12のグループに分かれて、キーワードを設定し、
それについて調べていますが…。
みんな非常に苦労しております。
![ぶ](http://okilc.dozen.ed.jp/wp/wp-content/uploads/2016/11/1d951e8ed833ad30261eede63adc26ca-300x225.jpg)
グループで作業しているときに発生しがちな、
「行き詰まりポイント」をいくつかご紹介します。
【1】イメージだけで話が進んでいる。
企画を考えるというと、ついつい想像だけで話を進めがちなようです。
こんなものがあるはず、こんな人に話を聞けばなにかおもしろそう…。
イメージばかりふくらませても、
具体的な原稿はいつまでたっても書けません。
【2】とりあえず取材に行きたがる。
取材に行きたいと言うので、誰に何を聞きに行くのか確認すると、
何が知りたいのか不明瞭、その人でないといけない理由も曖昧。
ネットで調べられることだけで済ませて欲しくはないのですが、
図書館、ネットを利用して調べれば分かることもたくさんあります。
分かることは調べつくしてこそ、分からないことが明確になり、
良い取材ができるようになるはずです。
【3】資料集めが上手にできない。
いざ調べようと思っても、なかなか適切な資料を集められません。
たとえば「牛」について調べようと思ったら、
・畜産業の基本的な仕事内容
・隠岐牛ブランド化の経緯
・出荷頭数の推移
このくらいはネットですぐに資料が集められます。
しかし高校生にはそれが難しい。
なぜなら、信頼できる情報とそうでない情報の区別がつかないから。
【4】情報は集まったが、伝えたいことを絞れない。
ある程度調べて、取材もして、材料はそろった。
しかし、結局なにを伝えたいのかを絞り込めず、
ただの情報の羅列になってしまうというのもよくあること。
【5】読者にとって何が新鮮な情報なのか分からない。
これは島前地域出身の生徒によくあることですが、
島前について原稿を書こうとすると、当たり前なことばかりなので、
わざわざ原稿にしようとしません。
自分にとっての当たり前は、誰かにとっての大発見かもしれない。
当たり前なことも、表現次第で当たり前じゃなくなるかもしれない。
ということに、気づけるといいのですが。
![頭をひねって考えています](http://okilc.dozen.ed.jp/wp/wp-content/uploads/2016/11/f9bc2eb17932f79dee38dd4cd1f98f9c-300x225.jpg)
さてさて、書き連ねてみて、改めて実感しましたが、
どれもこれも、大人にとっても難しいことばかりですね。
でもやってみないことには、できるようにならないのです。
やってみるために、夢ゼミがあるのです。
年度内に完成させるためには、今がちょうどがんばりどころ。
スタッフも総力を上げて、生徒と一緒にがんばります。
佐藤