隠岐國学習センター ホーム

隠岐國学習センター通信 Blog

近頃の1年生夢ゼミ(佐藤)

こんにちは。スタッフの佐藤です。
今年の1年生の夢ゼミは「プロジェクト ダース」と題しまして、
全員で1年間かけて雑誌をつくるというプロジェクトに取り組んでいます。
12のグループに分かれて、キーワードを設定し、
それについて調べていますが…。

みんな非常に苦労しております。

ぶ
各グループの作業の様子

グループで作業しているときに発生しがちな、
「行き詰まりポイント」をいくつかご紹介します。

【1】イメージだけで話が進んでいる。
企画を考えるというと、ついつい想像だけで話を進めがちなようです。
こんなものがあるはず、こんな人に話を聞けばなにかおもしろそう…。
イメージばかりふくらませても、
具体的な原稿はいつまでたっても書けません。

【2】とりあえず取材に行きたがる。
取材に行きたいと言うので、誰に何を聞きに行くのか確認すると、
何が知りたいのか不明瞭、その人でないといけない理由も曖昧。
ネットで調べられることだけで済ませて欲しくはないのですが、
図書館、ネットを利用して調べれば分かることもたくさんあります。
分かることは調べつくしてこそ、分からないことが明確になり、
良い取材ができるようになるはずです。

【3】資料集めが上手にできない。
いざ調べようと思っても、なかなか適切な資料を集められません。
たとえば「牛」について調べようと思ったら、
・畜産業の基本的な仕事内容
・隠岐牛ブランド化の経緯
・出荷頭数の推移
このくらいはネットですぐに資料が集められます。
しかし高校生にはそれが難しい。
なぜなら、信頼できる情報とそうでない情報の区別がつかないから。

【4】情報は集まったが、伝えたいことを絞れない。
ある程度調べて、取材もして、材料はそろった。
しかし、結局なにを伝えたいのかを絞り込めず、
ただの情報の羅列になってしまうというのもよくあること。

【5】読者にとって何が新鮮な情報なのか分からない。
これは島前地域出身の生徒によくあることですが、
島前について原稿を書こうとすると、当たり前なことばかりなので、
わざわざ原稿にしようとしません。
自分にとっての当たり前は、誰かにとっての大発見かもしれない。
当たり前なことも、表現次第で当たり前じゃなくなるかもしれない。
ということに、気づけるといいのですが。

頭をひねって考えています
頭をひねって考え続けています

さてさて、書き連ねてみて、改めて実感しましたが、
どれもこれも、大人にとっても難しいことばかりですね。
でもやってみないことには、できるようにならないのです。
やってみるために、夢ゼミがあるのです。

年度内に完成させるためには、今がちょうどがんばりどころ。
スタッフも総力を上げて、生徒と一緒にがんばります。

 

佐藤

コメントを残す

※HTMLタグは使えません

PageTop

隠岐國学習センターへのお問い合わせ Contact

隠岐國学習センターへは
下記のお電話番号かお問い合わせフォームから
お問い合わせください。