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隠岐國学習センター通信 Blog

2016年11月の記事

新スタッフ紹介!(塚越)

みなさま、こんにちは。
隠岐國学習センターの塚越です。

海士町も冬らしく寒くなってきましたが、産業文化祭や食の感謝祭などのイベントもあり、今日も海士町は盛り上がっています。

隠岐國学習センターには11月より、2人の新しいスタッフが加わりました。
今回は新しいスタッフのお二人を少し、紹介したいと思います。

・澤 正輝(さわ まさき)さん

おしゃれな澤さん
おしゃれな澤さん

とてもおしゃれな澤さんは埼玉県出身。
私立大学のライティング・センターに勤務され、研究や文章添削の仕事をされていた後、ホームレスの方の自立支援をする仕事をされていました。
海士町に来て2週間が経ち、島の生活には段々と慣れてきたそうです。

澤さんは現在、1年生の面談を担当されています。
1年生の面談では普段、試験までのスケジューリングや勉強の相談などが話されています。
澤さんはとても柔らかい雰囲気で1年生と会話をされ、勉強や生活の悩みなど、様々な話をされています。実際に会話をしている1年生も、とても楽しそうにしています。
柔らかい雰囲気で1年生と会話をされ、勉強や生活の悩みなど、様々な話をされています。実際に会話をしている1年生も、とても楽しそうにしています。

澤さんの面談の様子
澤さんの面談の様子

「島前高生と話していると、様々な未来の可能性を感じます。たくさんの経験をしているので、彼らの経験や学びを価値観に変えられるように、面談やリフレクションを進化させていきたいです」と語ってくださいました。

・新立みずき(しんだて みずき)さん

笑顔が素敵な新立さん
笑顔が素敵な新立さん

笑顔がすてきな新立さんは、奈良県出身。
大学を卒業された後、青年海外協力隊としてウガンダに派遣され、約2年間体育教員として活躍されていました。
今は3年の担当として質問対応をしている新立さん。生徒たちと積極的に会話をされており、主に理系の質問を対応されています。化学や物理などを、ひとつひとつ丁寧に解説されており、生徒からも「わかった!」という声が聞こえます。

あああああ
蔵組を担当する新立さん

海士町に来て1週間しか経っていないため、まだ島様子がわからないとのこと。これからもっと、島前地域のことを知りたいそうです。
「来たばかりなので、生徒達とたくさん話してどのような個性を持っているのかを、たくさん知りたいです。また、進路についても、生徒自身が納得した進路を決められるように、全力でサポートしたいです」と話してくださっています。

質問される新立さん
質問される新立さん

こちらのお二人が、新たに学習センターに加入されました。
スタッフも増え、よりパワーアップした学習センターは、今後とも生徒の皆さんの進路実現を全力でサポートしてゆきます!

 

塚越

つながる学びや~遠隔交流会~(中山)

高3担当の中山です。海士町も秋が深まってきました。
高3生たちも,受験に向け,残りわずかの時間を精一杯頑張っています。

さて,今日は,去る11月11日に三燈(男子寮)で開催された遠隔交流会について書こうと思います。

この遠隔交流会は,本年7月より宮崎県立飯野高校の生徒と遠隔授業のシステムを活用して交流し,お互いの学びを深めるプログラムです。これまでは,各校の生徒が自分の学びを発表したり,数学の授業を一緒に受けたりと多岐に渡る授業が展開されてきました。
今回は,早いもので6回目。しかも,これまでと少し趣向を変え,普段,海士町側から授業をしている当センター長の豊田が飯野高校へ伺い,飯野高校の生徒と共に授業を行いました。また,飯野高校の梅北先生には海士町へお越しいただき,島前高校の生徒とともに授業をしていただきました。

飯野高校側の様子
飯野高校側の様子(センター長豊田がいます)

 

島前側の様子
島前高校側の様子(飯野高校の梅北先生がいらっしゃいます)

「地域の担い手とは?」

というテーマで行われた今回の授業。島前高校の1年生と3年生,そして飯野高校の2年生がそれぞれ自分たちの言葉で意見交換をしてくれました。

周りの大人が「なるほど」と唸るような意見も非常に多くありました。また,両校の生徒とも,直線距離で600kmもの物理的な距離を超えて意見交換をしながら,他地域の同年代の高校生が何を考え,何を想っているのかが分かったことは,それぞれにとって大きな刺激になったようです。

島前高の生徒たちを見ると,1年生の3人はしっかり自分の言葉で意見を出してくれていました。3年生は,意見を出しながらも,それだけではなく先輩として後輩たちをサポートしてくれていました。それもまた彼らにとって良い学びの時間となったのではないかと思います。

また,飯野高校の生徒も自分の言葉で話をする挑戦をしてくれたようで,飯野高校の先生方が,普段とは違う生徒たちを垣間見ることができたとおっしゃっていました。

あああ
授業風景

このような学びを得ること,そして,生徒の普段見れない一面が表れるのは,この遠隔交流会ならなのかもしれません。

 

実は,私個人としてこの飯野高校との遠隔授業には大きな思い入れがあります。小学校の高学年の頃,両親の仕事の関係で宮崎県えびの市(飯野高校の所在地)に引っ越しました。初めての引っ越しであり,初めての転校だったのでかなり不安だったのですが,同級生や先生,地域の人が優しくしてくださり,本当に楽しい小学校生活でした。中学校になり,宮崎市の中学校に行ったので,生活していたのは実質2年程度でしたが,今でもえびの市は忘れられない大好きな場所の1つです。えびの市と隠岐島前地域,大好きな2つの場所が「つながる」機会ということで本当に嬉しく思っています。

こういう機会を作っていただいたすべての方に感謝します。
そして,まだ,この交流会は年度内に数回予定されています。この機会を通して,更に生徒たちが成長できる場を学習センターとして更に作っていきたいと考えています。

最後はスクリーン越しに集合写真!
最後はスクリーン越しに集合写真!

中山

近頃の1年生夢ゼミ(佐藤)

こんにちは。スタッフの佐藤です。
今年の1年生の夢ゼミは「プロジェクト ダース」と題しまして、
全員で1年間かけて雑誌をつくるというプロジェクトに取り組んでいます。
12のグループに分かれて、キーワードを設定し、
それについて調べていますが…。

みんな非常に苦労しております。

ぶ
各グループの作業の様子

グループで作業しているときに発生しがちな、
「行き詰まりポイント」をいくつかご紹介します。

【1】イメージだけで話が進んでいる。
企画を考えるというと、ついつい想像だけで話を進めがちなようです。
こんなものがあるはず、こんな人に話を聞けばなにかおもしろそう…。
イメージばかりふくらませても、
具体的な原稿はいつまでたっても書けません。

【2】とりあえず取材に行きたがる。
取材に行きたいと言うので、誰に何を聞きに行くのか確認すると、
何が知りたいのか不明瞭、その人でないといけない理由も曖昧。
ネットで調べられることだけで済ませて欲しくはないのですが、
図書館、ネットを利用して調べれば分かることもたくさんあります。
分かることは調べつくしてこそ、分からないことが明確になり、
良い取材ができるようになるはずです。

【3】資料集めが上手にできない。
いざ調べようと思っても、なかなか適切な資料を集められません。
たとえば「牛」について調べようと思ったら、
・畜産業の基本的な仕事内容
・隠岐牛ブランド化の経緯
・出荷頭数の推移
このくらいはネットですぐに資料が集められます。
しかし高校生にはそれが難しい。
なぜなら、信頼できる情報とそうでない情報の区別がつかないから。

【4】情報は集まったが、伝えたいことを絞れない。
ある程度調べて、取材もして、材料はそろった。
しかし、結局なにを伝えたいのかを絞り込めず、
ただの情報の羅列になってしまうというのもよくあること。

【5】読者にとって何が新鮮な情報なのか分からない。
これは島前地域出身の生徒によくあることですが、
島前について原稿を書こうとすると、当たり前なことばかりなので、
わざわざ原稿にしようとしません。
自分にとっての当たり前は、誰かにとっての大発見かもしれない。
当たり前なことも、表現次第で当たり前じゃなくなるかもしれない。
ということに、気づけるといいのですが。

頭をひねって考えています
頭をひねって考え続けています

さてさて、書き連ねてみて、改めて実感しましたが、
どれもこれも、大人にとっても難しいことばかりですね。
でもやってみないことには、できるようにならないのです。
やってみるために、夢ゼミがあるのです。

年度内に完成させるためには、今がちょうどがんばりどころ。
スタッフも総力を上げて、生徒と一緒にがんばります。

 

佐藤

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