さぼる【サボ−る】
みなさん
学んでますか。
大人は仕事をします。
みなさんは学んでください。
学ぶのは嫌いですか。
僕は嫌いでした。
だからときどきサボりました。
…いえ,しょっちゅうサボってました。
とてもとても後悔しています。
なぜなら「いまは学ぶことがとても楽しい」からです。
僕は学生のとき勉強をサボったので
高校3年生のあと浪人をしました。
1年遠回りをしたのです,楽しかったけど。
でももしあの1年の遠回りがなければ
いま1年先の自分がいるのだと思うと
勉強をサボるんじゃなかったなぁ,と思うわけです。
みなさん学びましょう。
勉強もしましょう。
そして大人になりましょう。
大人になると仕事をするのです。
仕事をして自立したひとが大人です。
年齢を重ねることが大人になることではありません。
身体が大きくなることが大人になることではありません。
大人になると仕事をするのです。
たまに東大で学んでます。
東大で「授業づくり」を学んでいます。
大人もときどき学ぶのです。
仕事をサボって学ぶのです。
人生には息抜きも必要です。
ただし息抜きの合間に人生をしてはいけません。
ところで サボる はフランス語です。
サボる の サボ の部分がフランス語です。
sabotage(サボタージュ)という言葉が語源です。
sabotage とは,わざと仕事をしないことです。
sabot(サボ)とは木靴(きぐつ)のことです。
木靴で機械をけって壊して仕事をサボったのです。
sabot という言葉から sabotage という言葉ができ
それを日本人が サボる という言葉に変えました。
意外と外来語だったのですね。
意外と外来語は他にもあります。
かるた。
ポルトガル語です。
南蛮文化と一緒に日本に伝わりました。
ということはポルトガルは日本と付き合いが長いこと
がわかりますね。
カステラ。
同じようにポルトガル語です。
お転婆(おてんば)。
オランダ語…とする説がありました。
オーテンバール というオランダ語があるのです。
これが お転婆 に変わった,とする説です。
オーテンバールとは
「ならすことができない」
というオランダ語です。
いまではこの説は否定されています。
言葉の発生した時期がおかしいのです。
たまたま似ている言葉だっただけです。
こんなこともあるのですね。
ナウい。
こんな言葉をいまの中高生は知っているのでしょうか。
ナウい。
流行にのっている,という意味でしょうか。
聞いてどうする。
いまいち説明しきれません。
ナウ=NOW です。
つまり英語が語源です。
NOWは 今,現在 という意味です。
ナウい は 今っぽい という意味で使われた言葉です。
ナウい。
いまでは使われない言葉です。
こういう言葉を「死語」といいます。
言葉は生きているのです。
使われなくなった言葉は「死んでいる」のです。
ですから「死語」というのです。
ナウい は今は使われません。
ナウい はナウくありません。