『ダース』遂に完成しました!(澤)
「島留学生」として島前高校に通っていた3年生の多くがいっせいに島を旅立ちました。
島前高校の先生や在校生はもちろん、島中の人たちに「いってらっしゃい」と見送られながら出立する光景はとても美しく、感動しました。
季節のうつろいと別れの切なさを感じずにはいられない3月中旬、1年生の最後の夢ゼミがおこなわれました。
「穴」「定食」「牛」「貝」「雲」・・・。
「島前らしいかたち」に着目しながら生徒たちが企画・取材をし、「ダース」という一冊の雑誌を作り上げる1年間のプロジェクト。
雑誌がついに納品され、生徒たちのもとに届けられました。
まずは「最初の読者になろう!」ということで、たっぷりと時間をとり、完成した雑誌をみんなで読みました。
ぺらりぺらりと1ページずつめくっていく生徒。
じぶんの担当したコーナーはどこだろうと、せわしなくページをめくる生徒。
友達とおしゃべりしながら和気あいあいと読みすすめる生徒。
コーナーと同じくらい、生徒たちの反応は十人十色でした。
雑誌をゆっくりと読んだあとは、お世話になった人たちに手紙を書く時間です。
取材に協力してくれたあの人、
デザインを担当してくれたあの人、
一緒に雑誌をつくったあの人、
じぶんを育ててくれた中学校の先生。
お世話になった人たちを具体的に思い浮かべながら、手紙を書いていきます。
最後はみんなで雑誌を手に集合写真。
みんなの笑顔が光っています。
みんなで集合写真。
ところで学習センターにある黒板には、プロジェクトの進捗が書かれていました。
冊子がついに完成したことで、「文豪よ、我に力を与えよ。」は「文豪よ、我に力をありがとう。」に、
「始動中!」は「完了!」に更新されました。
プロジェクトはついに終わります。
出来上がった雑誌は、生徒たちの手を離れ、これからどんどん一人歩きしていきます。
島前から旅立った冊子たちが、もしかしたら新しい出会いを運んできてくれるかもしれません。
その日を心待ちにしつつ、ダース・プロジェクトはひとまず終わります。
澤